2026/07/13 06:30 | メルマガ | コメント(0)
第366号 FRBの改革
●プロローグ
●先週のマーケット
●今週の米経済統計(予想)
●先週の米経済統計(結果)
●経済統計分析
1. ISMインデックス
・ISM製造業 6月
・ISMサービス業 6月
2. 新規失業保険申請
●注目テーマ
〇FOMC議事要旨
〇FRBタスクフォースの体制発表
●あとがき
●プロローグ
大きな経済統計発表がなかった先週だが、ウォーシュFRB議長になって初のFOMCの議事要旨が発表された。FOMC後の簡潔なウォーシュ会見は記憶に新しいかもしれないが、マーケットとの対話やガイダンスの扱いに独自路線を打ち出していたウォーシュFRBの今後のスタンスを理解するうえでも、市場が注目していた議事要旨だった。
また、新FRB体制を支える、タスクフォースのメンバーが発表され、詳細は今後明らかになるものの、そのバラエティに富んだ人選に市場は注目した。
というわけで、今週もさっそく始めていこう。
※マーケット雑感、夏枯れ相場の注目点に触れています。
今週もここまでお付き合いいただきありがとうございました。先日、国民民主党の玉木代表がXに、こんな投稿をした件について少しだけ。
玉木雄一郎(国民民主党)@tamakiyuichiro
【国債NISA法案提出!】
国民民主党は「国債NISA法案」を国会に提出しました。長期国債や超長期国債の金利上昇により投資対象としての魅力が増す中、国債をNISAの対象とし、現役世代の安定的な資産形成を応援します。また、相続税免除により高齢層の需要も期待できます。日銀の国債保有比率が引き下げられている中、個人の保有比率が高まれば国内の安定消化に寄与します。これにより金利急騰を抑え利払費負担を軽減できれば、財政健全化にも資することになります。今こそ実現すべき政策です。応援をお願いします!
国債をNISAの対象にすべきで、国民が国債を購入するようになれば、結果的に国債の国内での安定消化を促し、長期超長期の金利の上昇を抑える効果もあるとのこと。ちなみにこの件については日経新聞でも報じられています。
国民民主「NISA対象に国債追加」法案を提出 資産運用を多様に(日経新聞、2026年7月10日付)
国民民主党が国債をNISA対象に加える法案を提出すること自体は方向性としては当たり前にやったほうが良く、評価したいと思う。ただし私としては、非課税の枠組みをNISAに限定する必要はなく、日本国債そのものを完全に非課税化すべきだと考える。つまり、国債そのものを完全非課税化すればいい。
そもそも国債は、国が個人から借金して、その借金に対する利息を個人に払うのに、個人が受け取った利息から国が税金で少し取り戻すというのがおかしいとも言える。非課税で個人マネーが気持ちよく国債を買えるようになることは国にとって悪いことはないのではないだろうか。実際、諸外国を見れば、英国は売却益が非課税になったり(ゼロクーポン債なら実質非課税)、米国は州税を免除したりと国債については優遇税制をしているところもあるわけで。
また、NISAという仕組み自体は、資産成長によって将来の資産形成を考えている層に向けたもので、国債を含む債券投資とはそこまで相性が良くない。むしろ、国債投資が本来合うのは、資産を守り安定的な収益を得たいというニーズが強い富裕層と言われる層だろう。3%くらいの金利水準で非課税であれば、リスク選好の低い富裕層ほど積極的に国債投資に向かうはずで、私のクライアントの中にも、数億円単位で買いたいという投資家はかなりいるだろう。
今回の「国債NISA法案」に対して、投資でお金を増やすことに前のめりな個人投資家の中には、高市政権の積極財政でインフレするのに国債なんか買ってもしょうがない、という声も聞こえてくるが、非課税で安定的なクーポンを受け取れるなら国債でいいという層もいることは確かなのだ。変な投資信託を買うより全然いい。こういった個人投資家の国債投資が国債の安定消化を助けるほどの規模になるかは分からないが、ここのところ利回り上昇が止まらない日本国債の金利上昇を止める一つの手段になるのだから国にとって損はない。
ちなみに、国債の安定消化とか、国債の利回り上昇に対するという意味では、先週報じられた「片山財務相、GPIFなど年金基金による国内金融資産投資を後押し」にもつながりますが、それはまたの機会に。
さて、先週は久しぶりにKonanさんと赤坂の某飲食店で、ディナーをご一緒しました。色々お忙しいご様子でしたが、お元気そうでよかったです。日本の金融政策やら年金問題と、勢いよく飲み食いしながらなかなか内容の濃い食事会でした。折を見てここでも取り上げたいと思っています。
沖縄・九州を中心に台風が猛威を振るっています。台風進路に近い方はくれぐれもお気をつけください。今週も、良い1週間をお過ごし下さい。
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