ODYSSEY Geopolitics & Business

2026/08/10 00:00  | 今週の動き |  コメント(0)

今週の動き(8/9~15)AIが揺るがす米中関係と国際政治


先週は恒例の「世界情勢オンラインセミナー」を開催し、かんべえ(吉崎達彦)さんにもお越しいただいて、参加者の皆さんとともに、主にAIについてじっくり語りました。参加者の皆さんの問題意識や熱気もすさまじく、大変活気のある議論になりました。

私にとっても大いに刺激を受け、学びの多い機会となりました。今後もこうしたセミナーや講演会を、できるだけ頻繁に開催したいと思っています。

なお、オンラインサロンでは、こうしたテーマについて日頃からカジュアルにお伝えしていますので、ご関心のある方はぜひのぞいてみてください(会員の方はオンラインセミナーにも無料で参加できます)。

さて、今週のテーマもAIです。AIが米中関係と国際政治に及ぼす影響について詳しくお伝えします。他では見ることができない、ディープで独自の内容になったと思います。

イラン情勢米国政治についても取り上げたかったのですが、現時点でも、これまでメルマガで書いてきた見通しでおおむねカバーされていますので、詳しいアップデートは次回以降にしたいと思います。

【目次】

1.先週の動き
● AIが揺るがす米中関係と国際政治
2.今週の動き
3.近況報告
4.あとがき

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先週の動き
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8/2(日)
・トランプ大統領がイランとの交渉が8月3日に始まると表明
・OPECプラス有志国会合(オンライン)

8/3(月)
・トランプ大統領がイランとの協議は進行中と表明

8/4(火)
・ミシガン州上院議員の民主党予備選(アブドゥル・エルサイードが勝利)
・ロシアがウクライナのキーウをミサイルで大規模攻撃

8/5(水)
・イラン外務省のバガイ報道官がオマーンとのホルムズ海峡の新航路の座標について合意したと表明
・イスラエルがレバノン南部のヒズボラの拠点を空爆

8/6(木)
・トランプ大統領が出生地主義を制限する大統領令に署名
・北朝鮮が元山一帯から日本海に向けて短距離弾道ミサイル1発を発射
・タイ・ミャンマー首脳会談(バンコク)

8/7(金)
・トランプ大統領が重要鉱物の生産強化に向けて20億ドルを投入すると発表
・米上院がリンゼー・グラム・ロシア・イラン制裁法案を可決
・サウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子、パキスタンのシャリフ首相、トルコのエルドアン大統領が会談(共同防衛協定に署名)(メッカ)
・イエメンのフーシ派がイエメンのマリブ県にあるサン・アルジン駐屯地をミサイルとドローンで攻撃したと表明
・コロンビアでデラエスプリエジャ大統領が就任

8/8(土)
・米上院がトッド・ブランチ司法長官代行の同長官就任を承認
・イランのアラグチ外相がオマーンとのホルムズ海峡の新航路に関する合意は非常に近いと発言
・ウクライナ・セルビア首脳会談(ベオグラード)

(先週中)
・中国の北戴河会議(北戴河)(推測)

●AIが揺るがす米中関係と国際政治

6月の第884号と7月の第889号(以下のリンク参照)では、AI地政学の最前線について解説しました。しかし、AIをめぐる情勢は短期間で大きく変化しており、その後も驚くべき動きが相次いでいます。

「クロード・ミュトスとAI地政学」(6/29)
「中国AIの台頭」(7/27)
 
最近、特にあらためて鮮明になってきたのが、AIがもたらす安全保障上のリスクです。ミュトス、フェーブルに続き、OpenAIのAIが自律的にHugging Faceへ侵入するという事件が起こりました。

Hugging Faceは当初、米国製のフロンティアモデルを使って事案を分析しようとしました。しかし、ガードレールに阻まれたため、中国企業ジープーAI(智譜AI)のオープンウェイトモデル「GLM-5.2」を自社環境で利用するという、少し前までは想像すらできなかった事態になりました。なお、同様の侵入事案はアンソロピックMetaのAIでも発生しています。

こうしたAIをめぐる動きは、米中関係にも影響を及ぼそうとしています。この1年間、米中は貿易やサプライチェーンをめぐる対立をいったん棚上げし、双方の利害の管理と調整に重きを置いてきました。5月のトランプ大統領の訪中の際、習近平国家主席が「建設的かつ戦略的で安定した関係」と表現したように、両国は対立を抱えながらも、関係の安定化を図ってきました。

しかし、そうした安定的な状況は、AIによって急速に揺らぎつつあります。習近平は来月、訪米を予定していますが、AIは今や米中間の最重要アジェンダの一つになる可能性があります。

今回は、こうした最新の動向を踏まえ、AIが揺るがす米中関係と、それによって日本を含む国際環境にどのような影響が及ぶかを解説します(※メルマガで解説)。

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今週の動き
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※メルマガをご覧下さい。

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近況報告
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最近の仕事やプライベートについて、徒然なるままに書きます。

※メルマガをご覧下さい。

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あとがき
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【解説】熱波でイギリスのエアコン論争はどう変化しているのか(8月8日付BBC)

欧州の熱波とエアコン不足が話題になっていますが、英国でも気温が37度を超える猛暑とのこと。それでもフランスなどでは、気候変動対策の観点からエアコンの普及に慎重な見方があります。これにルペンが反発しているように、エアコンが政治的な争点となり、一種の「文化戦争」の様相すら呈しているようです。

それにしても、欧州がこれほど気候変動対策にこだわってきた背景には、他の地域と違って、そもそもエアコンをそれほど必要としてこなかったからに過ぎず、現実的な感覚に欠けていたのではないか……などとうがった見方もしてしまいます。

この記事で引用されているビル・ゲイツの発言も、なかなか強烈でした・・・(※ここから先はメルマガをご覧下さい)。

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