ODYSSEY Geopolitics & Business

【お知らせ】

2025年11月20日、「ODYSSEY(オデッセイ)」にリニューアルいたしました。引き続き読者の皆様のために、様々な情報発信をしていきます。
メルマガは「オデッセイ編集部」のメールアドレスから配信されます。最初は迷惑フォルダに振り分けられることがありますので、メルマガが見当たらないときにはご確認下さい。もしくはMYページから再配信のお手続きをお願いします。

2025/12/22 06:30  | メルマガ |  コメント(0)

第336号 (第336号)日銀が政策金利を30年ぶりの水準に利上げしても売られた円


先週の日銀を通過して、2025年の大きなマーケットイベントは概ね終了といったところ。今週後半から米国はクリスマス休暇に入ることもあり、マーケット自体は閑散としてくる見通し。

というわけで、今週は日銀金融政策決定会合と遅延と欠落により前代未聞の米国経済統計を取り上げます。

●先週のマーケット
●今週の米国経済統計(予想)
●先週の米国経済統計(結果)
●経済統計分析
1. 米雇用統計 11月
 ・雇用統計総論
2. 新規失業保険申請件数
3. 米小売売上 10月
4. CPI 11月
5. 日銀予想通りの利上げへ
●あとがき

それでは、さっそくまいりましょう。

***************
あとがき
***************

今週もお付き合いいただき有難うございました。

先週は日銀の金融正常化に対する注目がこれまでになく高まった(?!)1週間だった一方、今年最後のFOMCをすでに通過した米国では、滞っていた雇用統計やCPIといった重要指標の発表が相次いだ。

ただし、その中身は前述したように政府機関閉鎖の影響によりデータが欠落しているなど依然として平常モードとは言い難い内容。今後はこういった状況も正常化に向かっていく、と言いたいところだが、少し状況が怪しくなっており、来年は米政府機関閉鎖危機の再燃からスタートしそうな雰囲気になっている。

この年末、米国議会では、与野党の最大の対立点である医療保険制度(オバマケア)問題で対立が激化しており、来年1月30日に期限を迎える現行のつなぎ予算が失効し、再度の政府閉鎖となるリスクも増している。この年末に失効するオバマケアへの保険料補助金について、民主党は3年間の延長を主張。共和党内では、保守派を中心にこの保険料補助金を延長することに強い反対があるが、穏健派の間で補助金延長を求める声もあり、共和党から4名が民主党案賛成にまわったが成立に必要な60票を得られなかった。

一方、共和党は、補助金は延長しないが、代わりに医療貯蓄口座を利用して自己負担医療費を軽減するための補助金を支給するというものでしたがこれも否決。オバマケアへの保険料補助金の延長は厳しい状況となっており、このままでは、年末で医療保険法の税額控除が失効し、来年の自己負担医療費が爆増することになる。すでに与野党の隔たりが埋まらないまま米議会はクリスマス休暇入りしており、このオバマケアの問題が進まないまま1月末を過ぎれば、再び米国は政府閉鎖に逆戻りする可能性がある。

トランプ大統領は19日夜「また政府機関の一部閉鎖が起きる可能性がある」と発言しており、年明けは米政府閉鎖危機の再燃から始まりそうということで、どうなるでしょうか。

今年もあと2週間を切りました(涙目。そんな週末、私は左手がはれ上がり、何をするにも手に激痛が走る。内出血もしているため、酔っぱらってどこかにぶつけたのでは?と言われてしまうがそんな記憶はない。念のため病院で診察をしたものの、幸い骨などには異常はないとのことですがこの多忙な時期になんとも情けない。皆さんも健康には気を付けてお過ごしください。

また、先週からメルマガの文体が変わったという指摘がチラホラ。もともと、こうした文体で書いたものを校正段階で、ですます調に直して配信していたのだが、先日どうしても直している時間がなくそのまま出してみたというだけのこと。その後も、味を占めてこちらの文体に変更してしまったというだけで、書き手が変わったとか、何人もいるとかそういう話ではないので誤解のないように(笑)!

というわけで、今週末から正月休みに入る方もいるとかいないとか。みなさま良い1週間をお過ごしください!

ODYSSEY(Copyright 2025 オデッセイ株式会社)
編集部お問合せ
メール
ブログ
X
Facebook
※本メルマガの内容は、筆者の個人的な見解であり、他のいかなる個人の見解を代表ないし代理するものではなく、他の個人または組織がその内容に対して責任を負うことはありません。
※本メルマガは投資を推奨するものではありません。


この記事の全文を読むには、メルマガを購読している必要があります。
ログインしてご確認ください。

当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。

コメントを書く

* が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。