2026/06/14 09:00 | 戦略論 | コメント(0)
戦略文化とは
今週も色々と国際政治が動いていますが、注目は相変わらずのイラン情勢ですね。
トランプ大統領は、6月9日に起こった、イランの無人機によると思われる米軍のアパッチ攻撃ヘリ墜落事件(搭乗員は救助)をきっかけに、6回目となる合意締結への動きを中止し、イラン本土に対して限定的な空爆を仕掛けましたが、すぐに攻撃を止めて再び交渉を開始。しかもそれが相変わらず合意に至らないという、これまでと変わらず不安定で宙ぶらりんな状態が続いています。
■ イラン、米との合意「最終決定になお至らず」 レッドラインで妥協なし=報道(6/12 ロイター)
そのような中で、少し明るいニュースもありました。今回のアメリカによるイラン攻撃で中東産の原油が日本に入ってこなくなったわけですが、その代替が進み、なんと7月でそのほとんどが確保できる見通しとなったとのことです。
■ 原油輸入7月は前年比10割の確保にめど、備蓄活用不要=高市首相(6/11 ロイター)
ただ、気になるのはその他の中東由来の原料など。とりわけ半導体などの製造に使われるヘリウムや肥料に使われる窒素などは、カタールなどのペルシャ湾内からの供給が多く、供給先の代替に時間がかかります。
このため、それまでのタイムラグで一時的に供給が間に合わなくなる可能性が高まっています。2週間前には以下のような記事もありました。
■ ヘリウム輸送タンク不足(5/26 日本経済新聞)
そういえば先日、地方に講演に行かせていただいたのですが、そこで地元の半導体製造機械の会社に部品を卸している会社の社長さんから、「うちも2週間前に突然ヘリウムが止まりました」との話をうかがいました。
もちろんこれは一時的な現象かもしれず、サプライチェーンもある程度の柔軟性を発揮するものですから、いずれ回復する見込みはあるようです。しかし少なくとも原油やLNGなどではない地味なところで、今後も様々な物資の供給が途絶える可能性に備えなければならない現実は変わらず、不安定な情勢は続くでしょう。
さて、今回は、「戦略文化」(strategic culture)という概念について解説します。いままで本メルマガでは扱ったことのないテーマです。
※ここからはメルマガでの解説になります。目次は以下の通りです。
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戦略文化とは
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▼戦略文化の意味
▼アメリカのソ連分析
▼アメリカ人の考え方
▼戦略文化は世界に通ず
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近況報告
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お知らせです。ルトワックのインタビュー動画が、6月8日(月)の20:00に公開されました。「文春プラス」という動画メディアです。
インタビューで語られている内容は多岐にわたりますが、主なテーマは、「ポスト・ヒロイック」やインテリジェンスの問題、そして国力の基盤としての少子化問題の解消です。
本メルマガやルトワック本の読者の方々にとってはおなじみの話と思いますが、「闘うこと」を基盤とした考え方は、「闘うこと」から遠ざかってきた我々とは異次元ともいえます。全てを受け入れる必要はありませんが、それでも学ぶことは多いと思います。
今回の「戦略文化」にも通じる議論もたっぷりと展開されています。45分間の動画です。ちょっと長いですが、ぜひご視聴を。
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好評発売中の書籍
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■ 『世界最強の地政学』文春新書
■ 『新しい戦争の時代の戦略的思考』飛鳥新社
■ 『サクッとわかる ビジネス教養 新地政学』新星出版社、改訂版(★再び増刷決定!★)
■ 『やさしくわかるエネルギー地政学』小野崎 正樹、技術評論社
■ 『戦争論 レクラム版』(解説担当)クラウゼヴィッツ著 芙蓉書房出版
■ 『なぜリーダーはウソをつくのか』ミアシャイマー著、中央公論新社(★第二刷決定★)
■ 『クラウゼヴィッツ: 『戦争論』の思想』マイケル・ハワード著、勁草書房(★増刷決定★)
■ 『地政学:地理と戦略』コリン・グレイ&ジェフリー・スローン編著、五月書房新社
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■ 『インド太平洋戦略の地政学』ローリー・メドカーフ著、芙蓉書房出版
■ 『戦争はなくせるか』クリストファー・コーカー著、勁草書房
■ 『デンジャー・ゾーン』マイケル・ベックリー&ハル・ブランズ著、飛鳥新社
■ 『スパイと嘘』アレックス・ジョスキ著、飛鳥新社
■ 『アジア・ファースト』エルブリッジ・コルビー著、文春新書
■ 『認知戦:悪意のSNS戦略』イタイ・ヨナト著、文春新書
■ 『「スター・ウォーズ」に学ぶ現代の戦争 戦略の逆襲』カヴァナー編著、文藝春秋社(★最新刊★)
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