2026/07/25 18:00 | 戦略論 | コメント(0)
アメリカは同盟国を守れない
今週も色々と国際政治が動いていますが、注目すべきはやはりホルムズ海峡再封鎖に関する動き。とりわけ衝撃的だったのはこちらのニュースです。
■ フーシ派、紅海でサウジタンカー攻撃と表明 石油輸送に懸念深まる(7/23 ロイター)
最も重要なのは、この記事の冒頭にあるように、「ホルムズ海峡の支配を試みるイランの動きと連動し、紅海でも石油輸送の要衝に混乱が生じるリスクが一段と高まった」ことです。ホルムズ海峡のみならず、迂回ルートとして機能していたサウジアラビアの反対側の紅海のシーレーンまでが脅かされてきたのです。
これを受けてさっそく原油価格は上昇。中東産ドバイ原油のスポット価格(アジア向け原油市場の基準となる価格)は1バレル100ドルに迫る勢いとなっています。
■ ドバイ原油・24日午前、上昇 98.30ドル前後(7/24 日本経済新聞)
とはいえ、これまで日本を含む世界のマーケットは「ホルムズ海峡封鎖」という異常事態にも対応してきました。今後も大丈夫ではないかとの観測もあります。
たとえば以下のCNNの記事では、今回の戦争を機に世界経済のホルムズ海峡への依存度が下がるとして、時間の経過とともにイランのレバレッジが低下するという分析が示されています。時間はアメリカの側にあるということです。
■ Iran weaponized the Strait of Hormuz. Now its neighbors are building around it(7/24 CNN)
これは一見理にかなっているようにも思えます。しかし、そこまで楽観的にはなれないというのが私の考えです。その理由は2つあります。
今回は、まずこのホルムズ海峡をめぐる分析をお伝えします。その上で、メインテーマとして、このようなイランによる一連の攻撃によって明らかになってしまった「恐ろしい真実」についてお話します。大げさに聞こえるかもしれませんが、読んでいただければ、日本にとって決して看過できない話であることが分かるはずです。
※ここからはメルマガでの解説になります。目次は以下の通りです。
アメリカは同盟国を守れない
***********
▼イランのレバレッジ
▼危機に陥る湾岸諸国
▼拡大抑止とは
▼アメリカの悲劇
***********
近況報告
***********
「教育テレビ」だと古い言い方ですが、先日NHKの「Eテレ」の「真相の館」という番組に出演しました。具体的には、7月4日(土)の夜に放映された回です。
■ 真相の館(NHK Eテレ)
テーマは「地球温暖化」でした。私からは、北極海の氷が溶けて、そこに「新たな航路」というチャンスが生まれていることを解説しました。
撮影は渋谷のNHKのスタジオで1時間半かけて行われたのですが、合計20分ほどのコメントが使われていたようです。かなりの部分を使ってもらいました。
実は次回(9月放映予定?)の撮影もすでに終わっています。難しいテーマであったために、なんと4時間も(!)かかってしまいました。
詳細はまだ明かすことができないのですが、なんというか、NHKも私をこんな風に使うとは、ずいぶん無謀な挑戦をしているのだなぁとあらためて感じております(笑)。
ということで、もしご興味がありましたらぜひご覧ください。
***********
好評発売中の書籍
***********
■ 『世界最強の地政学』文春新書
■ 『新しい戦争の時代の戦略的思考』飛鳥新社
■ 『サクッとわかる ビジネス教養 新地政学』新星出版社、改訂版(★再び増刷決定!★)
■ 『やさしくわかるエネルギー地政学』小野崎 正樹、技術評論社
■ 『戦争論 レクラム版』(解説担当)クラウゼヴィッツ著 芙蓉書房出版
■ 『なぜリーダーはウソをつくのか』ミアシャイマー著、中央公論新社
■ 『クラウゼヴィッツ: 『戦争論』の思想』マイケル・ハワード著、勁草書房
■ 『地政学:地理と戦略』コリン・グレイ&ジェフリー・スローン編著、五月書房新社
■ 『戦争の未来』ローレンス・フリードマン著、中央公論新社
■ 『インド太平洋戦略の地政学』ローリー・メドカーフ著、芙蓉書房出版
■ 『戦争はなくせるか』クリストファー・コーカー著、勁草書房
■ 『デンジャー・ゾーン』マイケル・ベックリー&ハル・ブランズ著、飛鳥新社
■ 『スパイと嘘』アレックス・ジョスキ著、飛鳥新社
■ 『アジア・ファースト』エルブリッジ・コルビー著、文春新書
■ 『認知戦:悪意のSNS戦略』イタイ・ヨナト著、文春新書
■ 『「スター・ウォーズ」に学ぶ現代の戦争 戦略の逆襲』カヴァナー編著、文藝春秋社(★最新刊★)
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。

























