ODYSSEY Geopolitics & Business

2026/01/19 06:30  | by Konan |  コメント(0)

Vol.305: 今年の国債金利・為替相場


今回は、今年の国債金利(10年)と為替相場(ドル円)を占ってみます。

(国債金利)

国債金利は、為替相場や株価に比べれば予想しやすい面があります。黒田総裁の下で行われたイールドカーブコントロールにより、長年0%近傍に抑え込まれてきましたが、日銀の政策変更に伴い上昇を続け、現在は2%を超えています。市場メカニズムはかなり発揮されるようになりましたが、日銀が500兆円規模の国債を保有し続けているので、まだ十分とは言えないかもしれません。

国債金利は「実質経済成長率」の予想値、「物価上昇率」の予想値、「リスクプレミアム」の3つの合計値に収れんします。今は、それぞれ0.5%、1.5~2.0%、0.1~0.2%程度でしょうか。その下限値を足すと2.1%となり、現在の金利水準とほぼ同じです。要は、国債金利は理論値の下限に達したわけで、今後更なる上昇があるとしても、そう大きくはないと予想します。2.5%が到達点でしょうか。

(為替相場)

為替相場は国債金利に比べ複雑で、予想は容易ではありません。理由は2つあります。

・2国間の通貨の力関係なので、1か国だけ見ていれば済む国債金利と違い、2か国の経済等の評価が必要。

・為替相場の「理論」と言われるものが多岐にわたり、どれが優勢とも言い難い。詳細は説明しませんが、「物価上昇率が低い国の通貨は買われる」、「金利が高い国の通貨は買われる」、「(逆に)金利が高い国の通貨は安くなる」、「国際収支黒字国の通貨は買われる」、「製造業の生産性が高い国の通貨は買われる」など、百家争鳴です。これに、「結局は信認が物を言うよね」という見方も加えると、何を信じてよいか分からなくなってきます。

実際、一時期「金利差で決まる」と言われたドル円相場ですが、米国の利下げと日本の利上げで金利差が縮小する下で、むしろ円安が進みました。少なくとも「金利が高い国の通貨は買われる」だけで説明できない現象です。

ただ、変動が大きかったように思う昨年も、150円プラスマイナス10円の範囲内での動きにとどまりました。日米金利差の更なる縮小が見込まれる中、160円を大きく超える円安は予想しづらいですし、かと言って、140円を超えて円高が進む理由も見当たりません。昨年と同様のレンジで動く気がしています。

当たるも八卦当たらぬも八卦。次回はIMF世界経済見通しを紹介します。

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