ODYSSEY Geopolitics & Business

2026/04/10 21:30  | 政局 |  コメント(0)

予算成立 + 派閥の蠢動


過去最大122兆円予算が成立 高市政権「責任ある積極財政」推進(4/7付日本経済新聞)

4/7に2026年度の当初予算が成立しました。総額122兆3092億円で過去最大です。

高市早苗総理は年度内の成立に強い拘りを見せていたため、参議院で審議が進まないことに苛立ちと怒りを隠しませんでした。説明のために首相官邸を訪れた参議院自民党幹事長の石井準一氏と、同国対委員長の磯崎仁彦氏に会わなかったそうです。

と言うのも、3/13までに衆議院を通過させたら、年度内に参議院で成立させると、石井氏が約束したからだそうです。ただし、このプランは国民民主党が賛成するという前提でした。

国民民主党は、審議時間が足らないとして、3/16の採決を提案していました。これを受け入れていれば、年度内成立の可能性はかなり高かったでしょう。

ところが、総理がこれを拒否したことで、参議院での国民民主の賛成が見込めなくなってしまいました。そうでなくても参議院では過半数に4議席足らない少数与党なのに。

他方、国民民主は参議院議員が25人もいます。40人を擁する立憲民主党に次ぐ勢力で、公明党や日本維新の会を上回っています。中道改革連合や立憲民主が与党に協力することは殆ど望めないのとは異なり、国民民主は交渉次第で与党寄りに動いてくれます。

衆議院で国民民主の協力が得られなかった段階で、予算の年度内成立はなくなったも同然でした。

それでも高市総理は、年度内が無理なら4/3、それも無理なら4/7と、4/11の自動成立よりも前に何とかしたかったようです。「国民生活に影響を与えないため」と従前からの説明を繰り返していますが、4/11までの暫定予算が既に可決されているため、殆ど問題はありません。

ここまで固執したのは、総理のプライドのせいとも言われていますが、参議院の独自性を理解していなかったことも大きいでしょう。参議院は、「衆議院のカーボンコピー」と評されることを嫌います。衆議院が数にものを言わせて強硬に通した予算案を、同じやり方でごり押しすることを良しとはしないのです。

また、参議院は任期が6年と長いこともあって独自性・独立性が強く、党本部でさえ人事に手を入れることが出来ません。

結果的に、保守党(2議席)と無所属議員4人の賛成を得て当初予算を成立させました。ただ、保守党とは今後自民党と政策協議をするという条件付きです。たった数日早めるために高市総理が払った代償は小さくはないでしょう。

当初予算が成立したことで、国会は次のフェーズに移っていきます。高市総理の言うところの「国論を二分する政策」の実現に向けての議論が始まるのです。

高市内閣は、衆議院の3/4を押さえ、支持率も70%前後で維持しています。怖いものなしに見えます。しかし、先述した通り、参議院は思うようには動かせません。そして、もう一つ気になる動きが目立ってきました。

今回は、その「気になる動き」について考察します。

※ここからはメルマガでの解説になります。目次は以下の通りです。

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予算成立 + 派閥の蠢動
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●リスクファクター
●主導権を握るのは?
●更なる高みへ
●復活へ
●まだまだ諦めない
●木曜の昼

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