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2025/12/06 15:00  | 戦略論 |  コメント(0)

米軍でAIの導入は進んでいる?


今週も色々と国際政治が動いていますが、地政学・戦略関連のトピックでいえば、トランプ大統領のロシア・ウクライナ戦争における怪しい和平交渉の動きもありますが、やはり注目すべきは、ベネズエラ沖で9月に発生した「麻薬運搬船」空爆事件が戦争犯罪ではないか?との疑いが浮上したことではないでしょうか。

米国防長官に戦争犯罪の疑惑浮上 難破者の殺害指示か、米政府は否定(12/2 日本経済新聞)

米軍はベネズエラの船に対し、「ダブル・タップ」と呼ばれる時間差をおいた二度の攻撃を行いました。ここで最も問題視されたのは、一発目の攻撃ですでに無力化されていた船に生存者が二人おり、その二人が助けを求めていたのにもかかわらず、二発目を打ち込み、それが「とどめを刺した」とされている点です。

このような手法は、イスラエルやロシアなどが得意としている非人道的なものであり、特に海上の船籍に対して行った場合は国際人道法において「戦争犯罪」に相当するとして非難されることが多いです。

これがワシントン・ポストのリーク記事によって話題になると、ノーベル平和賞を狙うトランプ大統領はさっそく距離を取り、攻撃を命じたとされるヘグセス国防長官も、「私が知らない間に攻撃が終了していた」「(戦闘を指揮した)ブラッドリー提督の判断を尊重している」として自身の責任ではないことを示唆しました。

以下の記事では、同提督が「ヘグセスから指示されなかった」として自ら責任を負うような発言をしています。しかし果たして真相はどうなのでしょうか。

米軍司令官「ヘグセス氏は全員殺害を指示せず」 議員に証言(12/5 日本経済新聞)

これらのニュースから共通して見えてくるのが、トランプ政権のガバナンスの不安定さというか、雑さです。このような状態があと3年も続くことになるとアメリカだけでなく世界がどのようになってしまうのか、ひたすら心配な状況になります。

そのような状況の中で、今回の話題は「AI」について。ちょっと固めに、ChatGPTやGemini 3のような生成AIが軍事組織の中でどのように活用され始めたのかについて、アメリカのRAND研究所の報告書をネタに議論してみたいと思います。

※ここからはメルマガでの解説になります。目次は以下の通りです。

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米軍でAIの導入は進んでいる?
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▼AIの脅威?
▼軍の活用の実態
▼テクノロジーの進化のパラドックス

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書評『太平洋戦争と銀行:なぜ日本は“無謀な戦争”ができたのか』
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