2026/02/21 18:00 | バックナンバー | コメント(0)
アメリカのイラン攻撃ふたたび?3つの特徴
今週も色々と国際政治が動いておりますが、個人的に衝撃的だったのは、何と言ってもイギリス王室から逮捕者が出た件ですね。
■ 【解説】 アンドリュー元王子の逮捕、イギリス王室にどれくらいダメージを及ぼすのか(2/20 BBC)
チャールズ国王の弟であるアンドリュー・マウントバッテン=ウィンザー(元王子)が、2月19日に逮捕されたわけですが、歴史的にみると、17世紀半ばのイングランド内戦で王党派を率いて議会派に敗れた、英国王のチャールズ1世がクロムウェル政権下で逮捕・拘束されて以来になります。この時、日本では江戸時代、つまりほぼ400年ぶりのことです。
当のイギリスだけでなく、アメリカでもこのニュースが大々的に報じられていますが、SNSなどを見ていると反応が面白いです。たとえば「アンドリューはアメリカに来ていれば大丈夫だったのに」というなんとも物騒というか、実に皮肉なコメントまでありました。
同じ皇室(王室)を抱いている日本にとっても、現国王の弟が警察に逮捕されるというのは実にショッキングな事態のはずです。これを発端とするエプスティーン事件についてはもっと報じられても良いと思うのですが、ジャニーズ問題の時のように、どうもこうした子供が絡むハイクラスな人々のスキャンダルというのは報道しづらいのかなと思います。
さて、地政学・戦略関連のトピックでいえば、なんといってもアメリカがいよいよイランを(また)攻撃するというニュース。注目せざるをえないでしょう。
本件について最もショッキングな報道をしているのがウォールストリート・ジャーナル紙。すでにアメリカはイランの近くに2003年のイラク侵攻以来の規模となるエアパワー(航空戦力)を集めていると指摘しています。
■ U.S. Gathers the Most Air Power in the Mideast Since the 2003 Iraq Invasion(2/18 The Wall Street Journal)
おそらくこれは、去年6月の空爆の第二弾というか、破壊できなかったイランの核施設を完全に破壊したいということかと思うのですが、その本当の狙いは、かなり後になってみないと分からないかもしれません。
しかし少なくとも、攻撃を行おうとする米国の姿勢はメディアなどを通じてすでに明確になっています。そこで今回は、トランプ政権のイラン攻撃の動きについて、いわゆる「戦略レベル」で見えてくる特徴を三点ほど指摘したいと思います。
※ここからはメルマガでの解説になります。目次は以下の通りです。
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アメリカのイラン攻撃ふたたび?3つの特徴
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▼戦略は要らない?
▼足りないところが強さになる
▼精密兵器のワナ
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近況報告
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先日、某大企業の研修で「地政学」の話をしてきました。
ただ思った以上に少人数だったので、一体どういう部署に呼ばれたのか、どのような人々が聴衆なのか気になりました。そこで聞いてみると、なんとイノベーションを起こすことを役割とする部署の人々でした。
「彼らに地政学は関係ないのでは」と思ったのですが、異なる分野の人々の話を聞くことによって何かヒントを得たい、ということだったようです。
もったいないなと思ったのが、このイノベーションを起こすことを命じられた部署の中で、いちばんやる気がありそうなのがシニアの人々だったこと。どう見ても私より年上の方々なんですね。
昔から、地方創生やイノベーションを起こすのに必要な要素は「よそ者・若者・馬鹿者」と言われますが、今回私がお世話になった組織には、この三人に当たるような人々はいなかったように感じます。
実に優秀な人々だったのですが、だからこそイノベーションは生まれそうにない、というパラドックスです。
破天荒な人が必要と思うのですが、そういう人はなかなか組織にはなじまないのですよね。悩ましい問題だとあらためて実感しました。
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