ODYSSEY Geopolitics & Business

2026/06/07 10:00  | 戦略論 |  コメント(0)

台湾を統一した後はどうするの?


今週も国際政治がいろいろと動いていますが、注目すべきは、いまだに成立しないイランとアメリカの戦争終結合意でしょう。

この点については日経新聞が興味深い記事を掲載しています。トランプ政権とイランの間には、これまで5回にわたる合意形成の盛り上がりがあったものの、結果的には何も残せず、現在は6回目の合意形成に動いているとしています。

挫折重ねるトランプ氏、イスラエルにいら立ち 対イラン交渉の障害に(6/3 日本経済新聞)

このような合意形成が進まない状況について、「イランはトランプ氏の足元を見透かし、高い球をトランプ氏に投げ続けている」と表現しています。しかし、イラン側の状況を考えると、「高い球」(=強気の要求)、と評価するのはいかがなものかと思います。

イランに肩入れするつもりはありませんが、この国は、長年経済制裁を受け、去年に続いて今年も空爆され、最高指導者まで殺害されるような状況にあります。「高い球」を投げているというほどの余裕はないと思います。

イランは生き残りをかけて必死の状況にあります。その現実が、どうも日本を含む西側メディアには理解できていないのではないか、とかねてから感じているのですが、この日経の記事のちょっとした言葉遣いの中にも感じられました。

こうした現実認識のずれが、交渉においては致命的な要因になる可能性があります。「イランは強気だ」などとみることで、交渉がより困難になる恐れがあるからです。

さて、それはそれとして、今回は、豪シンクタンクの興味深い報告書を取り上げます。なんと中国が台湾を統一した後(!)、どのような統治を行うのかを分析するという、他では見られない、なかなか衝撃的な内容のものです。

※ここからはメルマガでの解説になります。目次は以下の通りです。

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台湾を統一した後はどうするの?
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▼台湾統一をしたら?
▼台湾を変えられるのか?
▼戦略的な中国?

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近況報告
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ルトワックの一週間の来日日程が、怒涛のスケジュールで終了しました。今年の11月で84歳になる「後期高齢者」のはずですが、やや足が衰えていることを除けば本当に元気そのもの。

今回も講義・講演の他に、伊豆の温泉に三泊して日本をエンジョイしながら帰国しました。その合間に某動画サイトに出演し、実は私も司会、というか通訳役で初共演してきました。

公開のスケジュールなどについては後程こちらでもお知らせしますが、とにかくその鋭い意見は、議論はあるにせよ、実に考えさせられる、良い材料を提供してくれていると思います。ぜひご期待ください。

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好評発売中の書籍
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『世界最強の地政学』文春新書
『新しい戦争の時代の戦略的思考』飛鳥新社
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『地政学:地理と戦略』コリン・グレイ&ジェフリー・スローン編著、五月書房新社
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『インド太平洋戦略の地政学』ローリー・メドカーフ著、芙蓉書房出版
『戦争はなくせるか』クリストファー・コーカー著、勁草書房
『デンジャー・ゾーン』マイケル・ベックリー&ハル・ブランズ著、飛鳥新社
『スパイと嘘』アレックス・ジョスキ著、飛鳥新社
『アジア・ファースト』エルブリッジ・コルビー著、文春新書
『認知戦:悪意のSNS戦略』イタイ・ヨナト著、文春新書
『「スター・ウォーズ」に学ぶ現代の戦争 戦略の逆襲』カヴァナー編著、文藝春秋社(★最新刊★)

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