2026/05/18 06:30 | メルマガ | コメント(0)
第358号 もはやテールリスクではなくなったインフレ再燃リスク

●プロローグ
●先週のマーケット
●今週の米経済統計(予想)
●先週の米経済統計(結果)
●経済統計分析
1. 米4月CPI・PPI
・CPI 4月
・PPI 4月
2. 米4月小売売上高
3. 新規失業保険申請
●注目テーマ
〇世界的な金利上昇加速
〇新FRB議長承認
〇日銀4月会合「主な意見」
〇ベッセント来日
〇米中首脳会談
●あとがき
●プロローグ
インフレ指標が相次いで発表された先週。ヘッドラインでは分かりにくいが、インフレの兆候が出始めているので、しっかり見ていきたい。また、それに伴って長期金利の動向も外せないし、金融政策をコントロールする新FRB議長のスタンスも再確認しておきたい。さらに、国内関連では日銀の主な意見やベッセント来日などと話題が目白押しだ。
それでは、さっそく始めよう。
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あとがき
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食品メーカーのカルビーがポテトチップス包装をカラーから白黒印刷へ切り替えることが話題となっている。その白黒パッケージからは絶望感(大げさ)すら感じられたが、さらによく見ると「石油原料”節約”パッケージ」という不安を煽るかのような表記がある。
政府としては「食品包装資材のインクの原料についても、前年実績での供給が可能と確認できています」としており、白黒パッケージとはだいぶ乖離がある。同社はヒアリングのため、政府から呼び出しを食らったとか食らわないとか・・・。
このポテチの件もそうだが先週はあらゆる分野で原材料不足が報じられた。その背景には、中東情勢悪化によるナフサ不足があるが、ナフサはプラスチックや塗料、接着剤などの原料で、「産業の血液」とも呼ばれる重要資源。政府は在庫確保を強調する一方、現場では用途別資材が不足しており、そもそも備蓄対象外のナフサの不足が懸念されている。さらにガソリン補助金政策の影響から精製会社がナフサ生産を抑制し、供給難が深刻化しているという側面もあるとか。
実際、足元では、中小工場や建設現場などで塗料や接着剤不足が発生し、住宅リフォームや包装資材、自動車関連ではエンジンオイル、ブレーキオイル、医療現場でも医療用手袋の不足などに影響が広がっている。パニックになって先回りで買いだめをしている企業も増え、入ってきたらすぐに売れてしまう。卸売り業者は既存の大手顧客を中心に商品を卸しており、政府の言う目詰まりも起こっている様子がうかがえる。
本文でも、中東情勢由来の米国におけるインフレについては触れているが、日本にもこうした影響がじわじわと広がっており、インフレ加速方向のリスクは高まっており、インフレリスクは最早テールリスクではない。ポテトチップスから色を奪った中東情勢だが、このまま長期すれば夏に向けてその影響はマーケットにも波及してくるかもしれない。
さて、週末は都内は気温が30度まで上昇し、日中の日差しは夏を予感させるものでした。猛暑や酷暑は勘弁してもらって、こうした心地よい日が長く続いてくれるといいなと願うばかり。今週もよい1週間をお過ごしください。
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