2025/12/01 00:00 | 今週の動き | コメント(1) NEW !
今週の動き(11/30~12/6)米中・日米首脳電話会談、エプスタイン問題とMAGAの分裂
12月になりました。今年も残すところわずかとなりましたね。編集部からもご案内がありましたが、今年も年末恒例のオンライン講演会を開催します!
■ 【年末特別企画】世界情勢オンライン講演会のご案内!(12月27日)
今年はまさに年末ギリギリの開催となりました。すでに仕事納めになる方も多いかと思いますが、その分、皆さまと一緒に年越し気分を味わえるのではないかと思いますので、ぜひご参加ください。エンドレスに楽しく盛り上がりたいと思います(笑)!
さて今週は、日本にも大きなインパクトを与えた米中・日米首脳電話会談を取り上げます。さらに、米国政治において大きなイシューとなっているエプスタイン問題とMAGAの分裂についても解説します。「今週の一冊」では、米国の宗教に関する注目の新刊をご紹介します。
【目次】
1.先週の動き
(1)米中・日米首脳電話会談
(2)エプスタイン問題とMAGAの分裂
2.今週の動き
3.今週の一冊
4.近況報告
5.あとがき
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先週の動き
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11/23(日)
・米・ウクライナ政府高官協議(ジュネーブ)
・イスラエルがヒズボラのハイサム・アリ・アル・タブタバイ参謀総長の殺害を発表
・日印、日独、日仏、日・南アフリカ首脳会談(ヨハネスブルク)
11/24(月)
・米中首脳電話会談
・トランプ大統領がムスリム同胞団のレバノン、エジプト、ヨルダンの「支部」を外国テロ組織に指定する手続きに入るよう指示する大統領令に署名
・トランプ大統領がAIを活用した科学研究を促進する大統領令に署名
・バージニア州の連邦地裁がコミー元FBI長官とNY州のジェームズ司法長官の起訴はハリガン暫定連邦検事の任命の違法を理由に無効とする判決
11/25(火)
・日米首脳電話会談
・ドリスコル陸軍長官とロシアの代表団が会談(アブダビ)
・ルーマニアとモルドバがロシア軍とみられるドローンによる領空侵犯を発表
11/26(水)
・トランプ大統領が26年のG20サミットに南アを参加させないと表明
・ジョージア州の検察がトランプ大統領らに対する同州の選挙結果の転覆に関する罪の容疑の起訴を取り下げ
・米ホワイトハウス周辺で銃撃事件
・香港の新界地区大埔の高層住宅群で大規模火災
11/27(木)
・サンクスギビング
・トランプ大統領が「第三世界の国」からの移民を恒久的に停止すると表明
・集団安全保障条約機構(CSTO)首脳会議(キルギス・ビシュケク)
11/28(金)
・トランプ大統領が先週、ベネズエラのマドゥロ大統領と電話会談していたとNYタイムズが報道
・米国土安全保障省の市民権・移民局(USCIS)局長が米国への全ての亡命申請への認定を一時停止したと表明
・ウクライナのイエルマーク大統領府長官が辞任
・ロシア・ハンガリー首脳会談(モスクワ)
・ローマ教皇レオ14世がニカイア公会議1700周年記念式典に出席(トルコ・イズニク)
・ベラルーシのルカシェンコ大統領とミャンマーのミンアウンフライン国軍司令官が会談(ネピドー)
11/29(土)
・トランプ大統領がベネズエラの上空や周辺空域を飛行しないよう警告
●米中・日米首脳電話会談
トランプ大統領と習近平国家主席が電話会談を行いました。先月末の釜山での首脳会談からわずか1か月後の直接対話であり(以下の記事参照)、サプライズ会談となりました。
・「米中首脳会談」(11/3)
中国外交部の発表では、釜山での会談以降、米中関係は安定と改善を保っていると強調。習近平は、「台湾問題における中国の原則的な立場を明確にし、台湾の中国への返還は戦後国際秩序の重要な構成要素であると強調した」「中国と米国はともにファシズムと軍国主義と闘ってきた。そして今、第二次世界大戦の勝利の成果を守るために協力すべきである」と述べたとされています。
また、トランプは「習近平国家主席は偉大な指導者である」「中国は第二次世界大戦の勝利に決定的な役割を果たし、米国は中国にとっての台湾問題の重要性を理解している」と述べたとのことです。
トランプも、「非常に良い電話会談を行った」「ウクライナ/ロシア、フェンタニル、大豆をはじめとする農産物など、多くの問題について話し合った」「中国との関係は極めて強固だ!」などとSNSに投稿。来年4月のトランプ訪中と習近平の米国公式訪問についても確認したとしています。しかし台湾については言及がありませんでした。
翌日には、今度はトランプと高市首相が電話会談を行いました。高市首相によれば、トランプから申し出があったとのことです。
外務省によれば、トランプから「米中首脳会談を含む最近の米中関係の状況について説明」があり、両国は緊密な連携を確認。トランプは高市首相に「いつでも電話してきてほしい」と述べたと発表されています。
しかしその後、WSJが独自取材に基づく記事を発表。トランプは高市首相に対し、台湾の主権をめぐる問題で中国を挑発しないよう助言したと報じました。ただし、この助言は直接的な圧力や発言の撤回を促すものではなかったともされています。木原官房長官は、この「助言」に関する報道は事実ではないと否定しました。
日中関係が悪化する中、米中、そして日米の首脳が立て続けに電話会談を行うという異例の展開となりましたが、この一連の動きは何を意味するのか。今後の3か国の関係の展望を含めて解説します(※メルマガで解説)。
●エプスタイン問題とMAGAの分裂
「エプスタイン文書」をめぐる問題は、日本ではほとんど報道されていませんが、米国では連日のようにニュースのヘッドラインを飾り続けています。
先月中旬、トランプ大統領はこれまでの立場を一転させ、エプスタイン文書の公開を司法省に命じる法案(Epstein Files Transparency Act)への支持を表明しました。その直後、上下両院が同法案を可決し、トランプも署名して成立しました。
この問題をめぐっては、トランプとMAGA支持層との間に亀裂が生じていました。トランプ親衛隊の筆頭格だったマージョリー・テイラー・グリーン下院議員は、特に厳しく文書公開を求めるとともに、イスラエル、移民、政府閉鎖などの問題でもトランプの政策を批判したことで、ついにトランプから引導を渡され、議員辞職に追い込まれました。
エプスタイン問題は今後もトランプを揺さぶり、またMAGAの亀裂は今後の米国政治を動かす大きな要因になると考えられます。その意味を詳しく解説します(※メルマガで解説)。
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今週の動き
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※メルマガをご覧下さい。
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今週の一冊
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最近読んだお勧めの本や印象に残った映画、ドラマなどをご紹介します。
※メルマガをご覧下さい。
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近況報告
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最近の仕事やプライベートについて、徒然なるままに書きます。
※メルマガをご覧下さい。
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あとがき
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■ トランプ氏、感謝祭の七面鳥を恩赦 バイデン氏らに皮肉も(11月26日付ロイター)
サンクスギビング恒例の七面鳥への恩赦。第1期のときと同様、トランプ大統領の痛烈なジョークが炸裂していました。
その後、トランプは、バイデン前大統領がオートペンを使って署名した大統領令などの文書をすべて無効にすると発言しました。もうそこまで気にしなくてもよいのではと思いますが、こだわるところにはいつまでもこだわり続けるのがトランプらしいところです。これはもう性格なのでしょうね。
さて、サンクスギビングについては毎年書いていますが、米国社会では極めて重要な祝日です。政治家もビジネスマンも、みな仕事を離れてゆっくり休み、家族と過ごします・・・(※ここから先はメルマガをご覧下さい)。
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最新号、興味深く読ませていただきました。
トランプとエプスタインの交友関係について。
ビジネスマンとしての幅広い交友関係者の単なる一人だったのか。
悪い噂は知っていたとすれば、なぜその関係を絶たなかったのか。
例えばトランプのビジネス相手をエプスタインに紹介するとかトランプにとってエプスタインは利用価値があったとか。
証拠が出ない以上、憶測の域を出ないかもしれませんが、蛇足的情報として何かあれば、紙面の余白がある時に(無いか、笑)お教えください。
益々のご活躍を祈念しております!